展示Exhibition
特別・企画展
企画展
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「パンデミックと看護~感染症に立ち向かい、発展する看護~」
開催期間2023年3月24日~2024年2月(予定)
展示の概要
2019年12月に中国の武漢市にて新型コロナウィルス(COVID19)の感染が報告されてからわずか数カ月で国際的に感染が拡大し、世界保健機関はCOVID19の「パンデミック」(世界的大流行)を宣言しました。ウィルスの流行により人々の生活は大きく様変わりしました。今年度は、「パンデミックと看護」というテーマで感染症と公衆衛生看護の歴史や、赤十字の活動について展示いたします。
また、国際赤十字委員会より看護に貢献した人に贈られる世界最高の記章であるフローレンス・ナイチンゲール記章を本学卒業生の苫米地則子さん(昭和60年卒)が2021年に受章されましたので、そのご功績についてもご紹介しました。 -
「公衆衛生に関する掛け軸①」
「守るべき家庭の検温図 高熱なれば家内で静養」
日本赤十字看護大学所蔵 -
「公衆衛生に関する掛け軸②」
「手放しで咳と噴嚏(くしゃみ)は禁物なる図」
日本赤十字看護大学所蔵 -
「公衆衛生に関する掛け軸③」
「結核退治絵解」「結核可怖不可怖」
日本赤十字看護大学所蔵 -
「国際公衆衛生看護講習会への参加」
第10回赤十字国際会議(1912年)の決議に基づいて各赤十字は公衆衛生看護事業を推進することとなりました。同年にロンドンのベッド・フォード・カレッジで開催された公衆衛生看護講習会に日本赤十字社病院の看護婦長田淵まさ代が参加しました。(前列右端に座っているのが田淵氏)
日本赤十字看護大学所蔵
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「日本初の社会看護婦(保健婦)の教育を開始」
1928(昭和3)年に「日本赤十字社会看護婦養成規則」を制定し、公衆衛生看護に従事する優れた人材の育成を目的として、同年10月から本社病院で教育を開始しました。
第12回救護看護婦長候補生・第1回社會看護婦生徒入学式(昭和3年10月2日)
日本赤十字看護大学所蔵 -
「社会看護婦生徒 写真術の授業」
社会看護婦生徒の養成カリキュラムでは、「公衆衛生看護、個人衛生、社会的疾病の予防、妊産婦の保護、乳幼児の保護、教育学、心理学、統計、法規、経済学、社会事業など15の科目が教授されました。そのほか、英語、写真術、自転車の練習、社会事業に関する場所への見学等もありました。
日本赤十字看護大学所蔵
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「社会看護婦生徒の大阪地方風水害罹災者救護派遣」
室戸台風が1934(昭和9)年9月21日に高知県室戸岬付近に上陸し、京阪神地方を中心に甚大な被害をもたらしました。日本赤十字社は関西、四国、中国地方へ救護班を派遣し、救護患者実数は6千人以上にのぼりました。社会看護婦生徒も全員救護派遣されました。同年9月28日に東京駅を出発し、10月15日に帰省しました。
日本赤十字看護大学所蔵