展示Exhibition

特別・企画展

企画展

  • 「渋沢栄一と社会福祉・医療 ~看護、赤十字とのかかわり~」

    開催期間2022年2月28日~2023年2月(予定)

    展示の概要

    渋沢栄一(1840~1931)は幕末から昭和初期の日本の激動期に活躍した実業家で、日本の経済の仕組み作りに貢献し、およそ500の会社設立に関与し「日本資本主義の父」と呼ばれています。渋沢は実業界の発展だけではなく、社会福祉や医療、教育の分野に多様な功績を残しました。展示では、渋沢栄一の東京養育院、日本赤十字社とのかかわりを中心として、その業績を紹介しました。

  • 「パリ万国博覧会の赤十字パビリオン」

    渋沢栄一と佐賀藩から派遣された佐野常民(日本赤十字社創始者)は慶應3(1867)年のパリ万博で出会いました。この時栄一は27歳、佐野は45歳でした。パリ万博の会場に赤十字館があり、二人は初めて赤十字の存在を知ることになりました。

    パリ万国博覧会の赤十字パビリオ談

    日本赤十字社所蔵

  • 「東洋地方少年赤十字歓迎会」

    渋沢栄一は昭和2(1927)年、日本人移民排斥運動により悪化した日米関係改善のため、互いの国の子どもたちに人形を送りあう「日米人形交流」を後押しし、167体の人形が横浜に到着しました。この活動は後の少年赤十字活動に大きな影響をもたらし、赤十字社でも人形を用いた国際交流が行われました。

    東洋地方少年赤十字歓迎会

    右の主催者席側、左から1番目の男性が第6代日本赤十字社社長 徳川家達。
    日本赤十字看護大学所蔵

  • 「掛け軸」

    『交友須帯三分狭気 作人要在一点素心』
    孫の信雄のために、渋沢栄一が七十八歳の時に書いたもので、漢文の出典は中国の古典「菜根譚前集」
    渋沢家所蔵の貴重な掛け軸を展示させていただきました。

    菜根譚前集

    渋沢家所蔵

  • 「肖像画」

    渋沢栄一のご子孫宅に飾られている肖像画を本企画展にご提供いただきました。(渋沢家所蔵)

    肖像画
  • 「徳川慶喜公伝」

    明治維新における慶喜の真意を正しく後世に伝えたいという栄一の情熱により、25年の歳月をかけて編纂された徳川慶喜の伝記です。(渋沢家所蔵)

    徳川慶喜公伝
    徳川慶喜公伝
  • 「渋沢栄一伝記資料集」

    渋沢栄一の伝記を書くための資料を集め、編纂したもの。本編全58巻、別巻全10巻からなり、別巻には日記、書簡、講演、談話、遺墨、写真などが収録されています。(渋沢家所蔵)

    渋沢栄一伝記資料集